ホントにオチるんですか?
独り言ソファーから飛び降り、すぐさまバスク人を呼びにイギリス人は駆けていった。
私は農夫に男の話を信じるのかと問うたところ農夫は、
まどろっこしい言い訳をはさみつつ、最初は何の解決の糸口にもならないような
バスク人の質問ぐらいにしか思っていなかったが、彼の理論を聞くと
だんだんそれが真実に思えてきたと話した。
つぎに男にバスク人は何かを知っていると思うかと問うた。
男は、バスク人は我々より長く滞在している。それも長く見ているだけに
我々より多くの事実を知っていても可笑しくはないと答えた。
たしかにバスク人は、ここに長いこと滞在しているようである。
そのぶん情報は我々より持っているであろう。
それを97に動かした犯人は、バスク人より情報はなかったと思える。
バスク人と同等かあるいはそれ以上の情報を持っているのならば
このような騒ぎになるような工作はしないであろう。
もっともこの騒ぎを起こさせる事自体が目的ならば話は別だが。
イギリス人がバスク人を連れて戻ってきた。
男がバスク人に85は何か特別な意味があることを知っているのかと問うた。
イギリス人はバスク人に、それの法則について知っているのかと問うた。
農夫はバスク人に、97にある今現在の状況は異常なのかと問うた。
バスク人は、いっぺんに質問をあびて目を丸くしている。
私は、バスク人に最初の質問から順番に答えてくれないかと頼んだ。
「3つの質問のうち2つはNo。1つYesです。」と答えた。
「どの質問がYesなのかね?」
「最後の質問です。」
イギリス人が声を荒げた。
「そんなことは判っているんだ!判っていないのは彼等3人だけで私たちは判っているんだ!」
男が「君も何かをしっているのか?」とイギリス人に問うた。
「私も90を見ている。それは90を越したことが一度も無いんだ。」
「そして90に達すると、後は有る程度まで下がって、また繰り返すんだ。」
イギリス人は一気に喋り立てた。
イギリス人が話し終えるとほぼ同時に、上質なカクテルグラスの中でロックアイスが
崩れる音に似た軽い金属音が聞こえたと思うと、それが軽やかにゆっくりと動き始めた。
そろそろオチを考えようと思います。
続きは劇場で。(ねーよ
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